1.細い血管の障害(糖尿病の三大合併症)
1)糖尿病性網膜症 【アドナ】 →網膜にある細い血管が障害を受けて出血したりするので、血管を強化して出血を止める働きの薬です。 2)糖尿病性腎症 【ロンゲス、エースコール,ニューロタンなど(血圧降下剤)】 →血圧が高い状態が続くと腎症が進行しやすくなりますので、腎機能に悪い影響を与えずに血圧を下げる働きの薬です。また、血圧に関係なく腎症の進行をおさえる働きもあります。 【ラシックス、アルダクトンA(利尿剤)】 →腎機能が悪くなると尿の生成がうまくいかないので、尿の生成を助け、尿量を増やす働きの薬です。 【クレメジン】 →尿量が減って体内に老廃物がたまっているので、その老廃物を腸内でくっつけて体外に排泄する働きの薬です。 【アミュー】 →蛋白質が体外に出てしまって体内に不足しているので、体内で蛋白質を作るための原料となる薬です。 3)糖尿病性神経障害 【キネダック】 →高血糖の状態が続くとソルビトールという物質が増えて、そのために細胞が水ぷくれの状態になり、それが神経を侵して障害が生じるといわれています。原因となっているソルビトールの生成を妨げる働きの薬です。 【メチコバール】 →障害を受けた神経組織を修復する働きの薬です。 【メキシチール、テグレトール】 →手足の痛みをとる働きの薬です。 【ドルナー、パルクス】 →神経に酸素,栄養を送る細い血管の流れを良くする働きの薬です。 2.太い血管の障害(動脈硬化) 【アンプラーグ、エパデール、ドルナー、パナルジン、パルクス、プレタール】 →太い血管の内壁が厚くなって血液の流れが悪くなったり、血栓が出来て血液の流れが止まったりしているので、血管を拡張して、血栓が出来ないようにして血液の流れを良くする働きの薬です。 |