医療法人萬田記念病院　糖尿病センター各部門紹介

臨床工学技士

臨床工学技士は技士長、主任を含め7名のスタッフで構成されています。

Contents

臨床工学技士

臨床工学技士は、主に生命維持管理装置の操作および保守点検を行なう国家資格であり、現在の医療に必要不可欠な医療機器のスペシャリストです。また、医学的、工学的な知識を必要とする専門技術者として、医師や看護師など他の医療職種と協力しながら業務を行なうことが多く、コミュニケーション能力も求められる職種です。

臨床工学技士の業務内容

透析室業務

可能な限り清浄化された透析液、いわゆるウルトラピュア透析液を治療に使用する事で患者様のQOL向上や生命予後が改善したとの報告があります。そこで、透析室での業務は、透析液清浄化に卓越した臨床工学技士が率先してウルトラピュア透析液を作製し、管理を行なっています。そして、このウルトラピュア透析液を使用し血液透析（HD）や最新の治療法であるオンライン血液透析濾過（on-line HDF）、さらには患者個別プログラムを用いた間歇補充型血液透析濾過（I-HDF）を行なうことで患者様に合った、より安全で質の高い透析治療を提供しています。また、緊急透析（カテーテル挿入時における医師の診療支援）やアフェレシス療法（GMA）にも対応し取り組んでいます。さらに穿刺困難の患者様には、ハンディエコーを使用し熟練したスタッフが対応することで、安心して透析治療を始められるよう努めています。

ベッド数は、42床で月・水・金2クール、火・木・土1クールです。技士業務の一般的な流れは、透析機材の準備やウルトラピュア透析液の作製、プライミング、穿刺、開始・返血操作などの臨床業務の他、各種透析関連装置の保守点検を行ない管理しています。

透析室での主な医療機器紹介

人工透析用逆浸透精製水装置

水道水が水処理装置を通過し、不要な物質を取り除き、超純水を精製しています。この装置は一度に100症例まで対応でき当院の４５床を賄う信頼の高い装置です。

透析粉末自動溶解装置／多人数用透析液供給装置

人工透析用逆浸透精製水装置で精製された超純水と透析粉末を溶解・混合し、透析液を作製・供給する装置です。院内の装置は2系統あり、いずれかで不具合が発生しても安全に透析液を供給することができます。

透析監視装置

血液透析（HD）はもちろんのこと、個々の患者様の状態に応じてオンライン血液透析濾過（on-line HDF）や間歇補充型血液透析濾過（I-HDF）ができる装置です。

汎用型超音波画像診断装置（ハンディエコー）

超音波を当てることで血管の特徴を把握できる装置です。この装置を使用し、穿刺困難な血管に対して安心で安全な穿刺を施行することができます。さらに、穿刺に限らず透析治療中で穿刺針が関連したトラブル等の原因模索にも使用します。

医療相談室

社会的、経済的な問題、心理的な不安や心配事、
社会復帰に対する相談を受け、問題解決に向け
一緒に考えていきます。

医療ソーシャルワーカー（MSW）が親身になって対応いたします

医療ソーシャルワーカー（以下MSW）は、医師、看護師、栄養士、薬剤師等のチームの一員として、入院相談や病気・怪我などがもとで起こった社会的、経済的な問題、心理的な不安や心配事、社会復帰に対する問題等の相談を受け、面接を通して問題解決に向け、一緒に考えていきます。
また、地域の医療、保健、福祉機関との連携を図りながら地域の皆様のお手伝いもしております。

上記以外にも「どこに相談すればよいか？」というご質問など、お気軽に相談室までお声かけください。
重要な情報は病院で共有させていただきますが、それ以外は秘密をお守りします。

主な業務内容

● 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
● 退院援助
● 社会復帰援助
● 受診・受療援助
● 経済的問題の解決、調整援助
● 地域活動等

事務部

患者様が安心して治療を受けていただけるよう、
様々な面でサポート出来るように
日々心掛けております

当院事務部門を紹介させていただきます

事務部門は「医事」「総務」「庶務」「経理」の区分に分かれており、主に事務室、受付、総合カウンター、病棟などで業務を行なっております。
事務部門は診療部門や看護部門とは違い、実際に診療行為（診察や検査など）は行ないませんが、患者様が安心して治療を受けていただけるよう、様々な面でサポート出来るように日々心掛けております。

主な業務

その中でも特に患者様を接する機会が多いのは「医事課（医療事務部門）」です。
普段皆さんが外来受診をされる際に、一番最初に対応させていただくのが「受付」です。
ここでは保険証の確認や住所変更の確認をさせていただいております。また当院の外来通院における流れや決まりについてもご説明いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また「総合カウンター」では、当日の皆様の診療がスムースに流れるようにコントロールすることをメインに業務を行なっております。

入院治療をなさる場合に対応させていただくのが「入院担当窓口」です。
入院のご案内や受付、会計業務だけではなく、お支払や減免制度などのご相談も受けておりますので、ご不明なことなどありましたらお気軽にお問い合わせください。

その他にも患者様が安心して医療を受けられるお手伝いをするために様々な部署で事務スタッフが業務を行なっております。

治験事務室

治験とは・・

『新しいくすり』を患者様に治療薬として使用するには，その薬の「有効性（効果）」と「安全性（副作用）」を何段階にもわたり慎重に調べる必要があります。
基礎研究や非臨床試験などで、有効性と安全性が確認された後、健康な人や多くの患者様にご協力いただき、さらにお薬の有効性や安全性を詳しく調べます。このように、人での安全性や有効性などを調べる試験を「臨床試験」といい、その中でも、厚生労働省が定めたルールに従い医薬品として承認してもらうための臨床試験を「治験」と呼んでいます。

『新しいくすり』が出来るまで

薬の候補の開発

基礎研究

"薬の候補"を選びます

非臨床試験

動物などを用いて有効性・安全性を調べます

治験【臨床試験】

第Ⅰ相試験

主に健康な方を対象に安全性や体の中での薬の動きを調べます

第Ⅱ相試験

少数の患者様を対象に有効性と安全性、使い方（量、期間、間隔など）を調べます

第Ⅲ相試験

多数の患者様を対象に有効性と安全性を確認します
長期間使用したときの有効性と安全性を確認することもあります

厚生労働省の審査・承認　

新しい薬が患者様のもとへ

治験コーディネーターとは

治験コーディネーター：CRC（Clinical Research Coordinator）とは、医療機関において、治験担当医師の指示のもと、治験の進行をサポートする職業です。
具体的には、患者様への治験説明補助や、通院・検査スケジュール管理、その他治験に関わる事務的業務の調整など、治験全体が円滑に実施できるよう、また患者様が安心して、治験に参加いただけるよう支援しています。

治験事務室について

治験事務室では、医薬品の治験及び臨床研究の支援業務を行っています。
　